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前々回の日記まで、
今回の旅先を伏せていましたが、
読者「池袋のクマ」さんの検索力で、
ここが能登半島だとばれてしまいました(^^)
クマさん、すごいね!
さて写真は、
能登半島の輪島から少し北上した場所にある
『白米千枚田』
千枚田の名は、
たくさんの棚田という意味ですが、
別説では
[狭い田]から派生しているとも言います。
私は昔から、
旅で千枚田を見るのが好きなんです(*^_^*)
でも
海と千枚田の接近は
日本広しといえど
ここだけかな!
見事でしょラブラブ!

潮風と
山からの栄養たんまりの水で
農薬は必要ないだとさ(^o^)/
美味しいお米になるという千枚田の一枚一枚の田は
その狭さゆえにトラクターなど機械が入れず、
全て手作業。
農の労働力減少、機械効率、広域面積での耕作・・・
そういう戦後の農政策の流れの中でにおいて、
非効率ということで
日本中から姿を消していってる棚田は、
本当に非効率なんでしょうか?
山の草木土を通った栄養分高い水が、
棚田の上のほうから順に下の田に巡り流れ、
農薬・化学肥料が要らない美味しい米になる。
棚田は、ダム機能も果たしてきました。
河川が短く急な日本では、
降った雨は一昼夜で海まで流れてしまいます。
森と棚田が、その貴重な水を保水してきたのです。
森で保水されていた水が流れ出て、
棚田に利用されて美味しい米になる。
棚田から流れ出た水は、
私達の生活用水や飲み水になっていた。
棚田というシステムは、
非常に効率的な水のリサイクルシステムなのです。
昭和を代表する作家の司馬遼太郎さんが
『街道を行く』シリーズで、
《「千枚田」は、中国の「万里の長城」に匹敵する》
と書いてました。
私もその価値に関して、本当に、そう思います。
でも違う点もあります。
万里の長城は外敵の襲撃を防ぐために造られ、
建造にあたり
多大で過酷な労働が庶民に果たされたことでしょうが、
千枚田や棚田は、
津々浦々の人々が、
自発的に生きる知恵として造ってきたもの。
司馬遼太郎さんは、こうも言います。
《こんな山間地の非効率なところに棚田を造ってきたことは、
日本人の勤勉な国民性の表れ》
私は少し違うと思うのです。
棚田が、本当は効率的だったからではないでしょうか?
水の管理もしやすく、保水・貯水も兼ね、肥料要らずで、
美味しいのですから・・・・
大型機械で大量生産するという農業には「非効率」なだけです。
夕陽を照り返す棚田、あるいは、千枚田の風景を
ご覧になったことがありますか?
自然と、
人のいにしえの知恵が融合した
最高の芸術作品ですよ(^^)/
地方に旅するとき、
みなさんも、
《田》
に注目してみてくださいね。
多くの発見が、そこに待っています(^^)/

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